
2012年夏にイギリス・ロンドンで開催されるオリンピックの日本代表選考レース第1弾が「福岡国際マラソン」です。日本代表選手が、どんな力をオリンピックの大舞台で発揮できるのか?4年に一度の祭典で日本中の注目が集まる五輪への出場権をかけた大事な大会です。

今大会で国内招待選手の注目は、今年の3月東京マラソンで2時間8分37秒の記録で3位に入った「市民ランナーの星」川内優輝選手(24歳)。最強の市民ランナーは、9月に韓国で開催された世界選手権でも18位。がむしゃらに走る姿、全力を出し切ってゴール後に倒れる姿はいつも「市民ランナー」たちに勇気を与えてくれます。昨年初出場した福岡でも10位と健闘を見せているだけに、自身9回目のフルマラソンとなるこの大会で一気にブレークする予感は十分にあります。招待選手中、最も若い24歳が「最強市民ランナー」から「日本のエース」へ変貌を遂げるか期待がかかります。
他にも2000年大会(第54回)のチャンピオン富士通の藤田敦史選手(35歳)、2008年大会(第62回)2位のカネボウ・入船敏選手(35歳)、2008年(第62回)4位入賞の旭化成・佐藤智之選手(30歳)らベテラン勢がエントリー。勝負の駆け引きを知り尽くした粘り強い走りで、夢のロンドン五輪日本代表の座を掴むことは出来るのでしょうか?
また、地元九州勢では、かつて大学時代に「山ノ神」と称されたトヨタ自動車九州の今井正人選手(27歳)。昨年の福岡では5位入賞。レース終盤のスタミナ切れが悔やまれましたが、「今年こそ!」の強い気持ちでリベンジに燃えています。九電工・前田和浩選手(30歳)も、今回がフルマラソン4回目。数々の駅伝でその実力は実証済み。五輪代表への思いは「すべてをかけていきたい」と熱く、2009年世界陸上ベルリン大会以来の日本代表を目指します。

アジアの玄関口、博多湾に面した独特の都市型高速コース「FUKUOKA」を今年も世界のトップランナーが駆け抜けます。昨年福岡2位のドミトリー・サフロノフ選手(ロシア)は、今年4月のロンドンマラソンで自己記録更新の2時間9分35秒で8位。この福岡で更なる自己記録更新に期待がかかります。
また、ドミトロ・バラノフスキー選手(ウクライナ)は、今回が福岡4回目のエントリー。2005年大会(第59回)の覇者でもあり常に上位争いに絡んでくる実力者バラノフスキー選手が今年はどんな走りを見せてくれるのか?
海外招待選手7カ国8人の選手達に、大会記録更新はもちろん世界記録更新なるかも注目です!

毎年多くの一般ランナーたちが、厳しい出場規格をクリアしてエントリーしています。そのうち今年も約500人が、Bグループとして「大濠公園」からスタートします。国内外のトップランナーとともに同じコースを走る醍醐味もこの「FUKUOKA」の大きな特徴です。
一般参加の選手から、「ロンドン五輪日本代表」が現れるのも夢ではありません。日本陸上長距離界の救世主が、果たして、この「FUKUOKA」で突如出現するのでしょうか?
